top of page
オンライン学習塾東大講堂

03_勉強したつもり

更新日:2023年8月6日

真面目に勉強頑張ってるのにいつも成績微妙な人、周りにいませんか?


あるいは、あ、自分だ!と思ってしまったら、ぜひこの記事を読んでいってください。



■勉強したつもりの典型的な事例


勉強したつもり
ネットから拾った画像
  • 蛍光ペン引きまくり

  • 付せん貼りまくり

  • 授業中必死にノートを取る

  • ノート超きれい

  • 各種文房具一式完璧に揃ってる

  • 暗記用の赤色のマーカーと下敷きを使ってる

  • 暗記カードを使ってる

上記に該当する人、クラスや塾に一人や二人、あるいはもっといるんじゃないでしょうか?



この中でも「ノートがきれい」は意外かもしれませんね。

しかし、よく観察してみてください。授業中に超真面目にノートを取る人、特に色ペンを駆使してきれいに仕上げる人、成績はそんなに悪くないが、ちょっと微妙な感じになっていませんか?

※もちろん何事も例外はあります。


なぜでしょう?


■作業して勉強したつもり


実は記事のタイトルですでに答えを出していますが、勉強したつもり、というところが問題なのです。


下のいかにも勉強しました!という感じの教科書、結局どこが大事か分かりますか?

上の付せん貼りまくりの単語帳も同じです。結局何したいのか、答えられますか?

勉強したつもり
ネットから拾った画像です

また、授業中のノートですが、何も先生の板書が唯一の正解でもなく、似たような内容が教科書や参考書にきれいにまとめてあるのに、あるいはノートをそもそも見返したことがないのに、ノートを取ることに一生懸命になって、先生の説明はほぼ聞いておらず、自分で取ったノートなのに「これどういう意味だっけ?」となることもあったりしませんか?

(実際私は中学の頃自分の取ったノートを見せながらこれどういう意味か分かる?と質問してきた同級生いました)



上に挙げた事例に共通するのは、作業=勉強だと勘違いしているということです。

しかも、必死に行った作業ですが、冷静に考えたら何の意味もなく、時間の無駄orz



■勉強ってなんだっけ?


そうすると、一個疑問が出てきますね。


勉強って…何だっけ?



概念を伝えるためなので非常に単純な例えを用いますが、例えば1+1=2、これをノートに写し、マーカーを3色駆使して色づけもして、付せんも貼りました。


ところが、試験では2+3=?という問題が出ました。


作業だけして満足しちゃった人は、1+1=2は完璧に覚えているかもしれません。

あるいはもっとダメな人だと、付せん貼ったらとても満足して覚えてすらいない…


すると、「え~~!!先生これ授業でやってないよ!」と文句を言う人がいそうですね。

私は実際似たようなシーンを出身中学でテストのたびに見てきました。クラスのイケてる感じの女子たちが先生に詰め寄りながら。



じゃあ本当の勉強ができている人は何をしたかというと、「1+1ってなんで2になるの?」と考えて、その根拠を調べたり、「じゃあ2+1は?」と考えたりするのです。


すなわち、「なぜ?」と掘り下げたり、そこから横へ展開したりするのです。


考える、これが勉強です。

(※厳密には勉強の重要な一部)



“そんなの知ってるわ草”


という声が聞こえてきそうですが、あなたはそれができてますか


言われてみると当たり前のことですが、それができてないのが大多数で、そんな当たり前のことを当たり前のように実行してる人が成績トップになるんです。



■明日からどうすればいいの?



極めて簡単です。

無意味な作業をする時間を削って、考えることにもっと時間を割いてください。


例えば

  • 数学であれば三平方の定理を自分で証明して自分を納得させてみたり、

  • 間違えた問題を分析して自分はどこが弱くて間違えたのか、必要あらば昔の範囲を再学習してみたり、

  • 英語であれば辞書で解説や例文を見たり、

  • 英単語のつづりと発音の規則を発見して無理やり暗記から卒業してみたり(それをまとめた参考書が実はあるので自分で発見する必要すらないですが)

  • 地理であればなんで山梨県はぶどうの栽培が多いのかをググってみたり(ちなみに盆地だからです。じゃあなんで盆地ならぶどう?と更に掘り下げると良い)

そんなことに時間を割いてください。



要は考えるのです。

「なんでこうなの?」

「こうじゃなきゃダメなの?」

「じゃあこれは?じゃあれは?」

といったふうに。


勉強したつもり




■純粋にそういった作業が好きなんですが…いけませんか?


中には教科書を“汚す”ことで記憶を深める人もいるので、一概に上記の作業がダメということはありません。

それよりも重要なのは、作業だけして満足しちゃいけない、ということです。



余談ですが、私は本を少しでも汚さないというミッションを自分に課していたので、参考書を使う前に手を洗ったり、ページを折らないなど注意することで、何周もした赤本が新品と全く区別付かないという実績をアンロックしております。

退屈な勉強に、少しでもゲームの要素を取り入れることで、ちょっとでも面白くしようという試みです。

その習慣が今でも身に付いており、私の本はどれも本屋の棚に戻しても絶対に誰一人気づきません。


そこまでやらないとしても、本は人類の知の結晶なので(エロ本と週刊誌等は除く)、敬意を払うという意味でも、大切に扱いましょう。


勉強したつもり
塾長が受験時代に実際に使った赤本。これは6~7周しています












Comments


Commenting has been turned off.
bottom of page